松山市の中心地、大街道とロープウェー街の交差点すぐそばにある【坂の上の雲ミュージアム】をご存知でしょうか。
名前の通り司馬遼太郎さんの小説『坂の上の雲』をモチーフとした博物館です。
約10年前には本木雅弘さん主演でNHKでドラマ化されたことを覚えている人も多いのではないでしょうか。
秋山真之役が本木雅弘、秋山好古役が阿部寛、正岡子規訳が香川照之と主人公の3人だけでもこのメンツ!
この【坂の上の雲ミュージアム】立地的には良い場所にあるにも関わらず、なんだか地味なイメージありました。
山の麓で少し暗そうな感じだとか、せっかくの安藤忠雄建築が目立っていないとか、そんなイメージがあり足を運んだことがありませんでした。
ただ今回すぐそばのホテルに泊まった際にチェックアウトまで余裕があるから、という理由で立ち寄ってみました。
そしたら想像をはるかに超える立派な建物、そして展示の数々だったため、ここでポイントを絞って紹介します。
子どもでも分かりやすい、見やすい展示が多い
まずこの展示を見てください。
秋山真之の作った歌です。そしてイラスト付き。
”雪の日に窓あけシシすれば あまりの寒さにちんこちぢまる”
こんな小学生が飛びつきそうな歌を展示しているなんて好感持てると思いませんか。
思わずパシャリと。親近感湧きますよね。
こんな感じで『坂の上の雲』の主人公を知らなくても親しめる内容の展示になっています。
【坂の上の雲】ならではこだわった展示、地域愛を感じる
これもまた秋山真之の作品で川を昇る鯉です。
こんな感じでまさにThis is 坂の上の雲といった展示が並びます。
そして明治時代の松山の書籍や資料もしっかりと揃えられていて、ビデオも一回当たり3分程度と短い。
サクッと見たい方でもストレスなく見れる時間設定になっています。
展示の最後にはコレ。皮肉が効いて心に響きます。
1時間ほど時間の余裕を見て廻るのをおススメします。
作者である司馬遼太郎への愛を感じる
階上に上がるスロープです。
このスロープに展示されているのは朝日新聞に掲載されていた『坂の上の雲』の新聞小説のレプリカ。
圧巻です!これだけでも司馬遼太郎への愛が感じられるというもの。
まさに【坂の上の雲ミュージアム】を代表する展示といえるでしょう!
カフェや売店では書籍やポストカードの販売もしています。
のぼさんと一緒にカフェターイム
なんといっても【安藤忠雄建築】が素晴らしい
電車通りから1本入ったところに施設がある点は残念なポイントですが、独特な建物の造りで「これが安藤忠雄建の建築かぁ」と感じることができます。
無駄に長々と展示をしている訳では無く、中央部分を吹き抜けにした造りで周遊するような流れに。
小説の世界に足を踏み入れたような感覚を持てますよ。
【萬翠荘】とセットでより明治気分を味わえる
【坂の上の雲ミュージアム】の2階から見た萬翠荘です。
国の重要文化財に指定されています。
公式ホームページはコチラ→
この萬翠荘は坂の上の雲ミュージアムから歩いて数分のところにあります。
外から眺めると森の中に突如現れた瀟洒な建物といった感じ。
約100年前に1922年(大正11年に建築されたネオルネッサンスと呼ばれる格調高い様式の西洋建築です。
妻は坂の上の雲ミュージアムよりも萬翠荘が好きだとの事。
西洋建築の萬翠荘と現代建築の坂の上の雲ミュージアムを見比べるのも面白いかも。
確かにここでしか見られないようなシャンデリアや部屋の数々。
入口にはこんな車もあり、写真撮影も楽しめますよ
入場料
坂の上の雲ミュージアム
開館時間/ 9:00~18:30
休館日 / 月曜日(祝日の場合は開館)
駐車場 /なし
入館料 /一般:400円 高齢者・高校生:200円 中学生以下:無料
アクセスマップ / https://www.sakanouenokumomuseum.jp/guide/access/
萬翠荘
開館時間/ 9:00~18:00
休館日 / 月曜日(祝日の場合は開館)
駐車場 /約20台
入館料 /大人:300円 小人(小・中・高):100円 未就学児:無料
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